登場人物

Charactor
キム・ジュン

キム・ジュン 金俊

〈キャスト:キム・ジュヒョク/吹替:丹沢晃之〉

チェ・チュンホンの家僕の息子。赤ん坊の頃に寺に引き取られ、ムサンと名乗っていたが、寺が都房(トバン)の襲撃を受けた際に身分が発覚してしまう。ソンイの助言により辛うじて処刑を免れ、やがて撃毬(キョック)の腕前でチェ・ウの家臣に取り立てられ、側近として活躍する。

チェ・ソンイ

チェ・ソンイ

〈キャスト:キム・ギュリ/吹替:本名陽子〉

チェ・ウの長女。開放的な性格で、好奇心旺盛な娘。処刑されそうになっていたキム・ジュンを助け、一方的な恋心を抱くようになるが、父親の意向によって将軍キム・ヤクソンと結婚させられてしまう。このことが、やがて彼女に悲劇をもたらす結果となる。

チェ・ウ

チェ・ウ 崔瑀

〈キャスト:チョン・ボソク/吹替:永田昌康〉

チェ・チュンホンの長男で、ソンイの父。キム・ジュンを奴隷の身分から解放し、自分の家臣として取り立てる。実弟チェ・ヒャンとの権力闘争に勝利し、チェ・チュンホンの死後、崔氏政権の2代目当主として武臣政権を率い、モンゴルの脅威に対抗する。

チェ・ヤンベク

チェ・ヤンベク 崔良伯

〈キャスト:パク・サンミン/吹替:里卓哉〉

奴隷出身だが、武芸の腕を買われて、チェ・チュンホンの都房(トバン)に仕える親衛隊として活躍する。キム・ジュンとは同じ都房に仕える身として、志を一つにしながらも、生涯のライバルとして対立を繰り広げていかざるを得ない運命にある人物。

ウォラ/アンシム

ウォラ/アンシム 安心

〈キャスト:ホン・アルム/吹替:川澄綾子〉

ウォラ:キム・ジュンとは寺で兄妹のように育った仲だが、チェ・ウの屋敷に連行され奴隷となる。実はもと高官の娘で、チェ・ウの夫人チョン氏の計らいにより、キム・ジュンとの結婚が決まるが、その直前で悲劇に遭う。

アンシム:キム・ジュンが大邱で出会った、ウォラと瓜二つの娘。重傷を負ったキム・ジュンを看病するが、想いを遂げられずに別れが訪れる。やがて家族を救うためにチェ・ウの妾となり、キム・ジュンと切ない再会を果たす。

チェ・チュンホン 崔忠献
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:チュ・ヒョン〉
チェ・ウの父。数々の闘争を制して崔氏政権を打ち立て、武臣政権の当主として王をも超える強大な権力を築き上げた人物。蒙古の脅威にさらされる高麗の将来を案じながら、チェ・ウに後を託して壮絶な最期を遂げる。
キム・ヤクソン 金若先
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:イ・ジュヒョン〉
都房に仕えるチェ・チュンホンの側近。チェ・ウの娘ソンイを妻に迎え、チェ・ウの婿として武臣政権の後継者の座を約束され、王室とも姻戚関係を結ぶが、次第に破滅の道へと進み、妻の手で悲劇的な最期を迎える。
ソン・ギリュ 宋吉儒
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:チョン・ホビン〉
チェ・ウの腹心のひとり。撃毬大会を通じてキム・ジュンを抜擢し、キム・ジュンの出世を手助けする人物。冷徹な性格の持ち主で、崔氏政権の存続のためには、手段を選ばない。
マンジョン萬全 /チェ・ハン崔沆
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:ペク・トビン〉
チェ・ウと遊女の間に生まれた庶子の次男。遊び人だが、兄のマンジョン(萬宗)に比べると、まだ常識をわきまえている。後にキム・ジュンの手で、チェ・ウの後継者に擁立される。
スギ 守其
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:オ・ヨンス〉
高麗の僧統で、スボプの師兄。民衆の尊敬を集めた当代きっての高僧で、大蔵経の保管事業を推進する。蒙古軍の襲撃によって大蔵経が焼失してからは、再制作事業に身を捧げる。
チョン氏 鄭氏
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:キム・ソラ〉
チェ・ウの夫人で、ソンイの母。ウォラが知り合いの娘だと知って自分のもとに引き取り、キム・ジュンとの仲を取り持つが、ウォラの死に衝撃を受け、病状を悪化させてしまう。
テ氏 大氏
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:キム・ユミ〉
テ・ジプソンの娘で、チョン氏の死後、チェ・ウの後妻となる。キム・ヤクソンに代わって、自分の連れ子のオ・スンジョクを都房の後継者に仕立てようと、密かな野心を燃やす。
チュ・スク 周叔 (周粛)
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:チョン・ソニル〉
チェ・ウの側近。テ・ジプソンと組んで、その娘をチェ・ウの後妻にし、自身の栄華を図ろうとするが、チェ・ウの死に際して、後継者の座をめぐってキム・ジュンらと対立する。
イム・ヨン 林衍
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:アン・ジェモ〉
地方巡視中にキム・ジュンが仲間に引き入れる人物。年はそれほど違わないがキム・ジュンを父と慕い、共に堕落した崔氏政権を打倒するが、やがて両者の間には深い溝が生じる。
チェ・ヒャン 崔珦
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:チョン・ソンモ〉
チェ・チュンホンの次男で、チェ・ウの弟。チェ・チュンホンの最側近たちを自分の味方につけ、兄に代わって崔氏政権の後継者の座を狙うが、為政者としての器の差で敗北する。
パク・ソンビ 朴松庇
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:キム・ヨンピル〉
チェ・ウの腹心。常に的確な助言を行い、チェ・ウが全幅の信頼を寄せる人物。人を見る目に優れ、キム・ジュンの才能を真っ先に見抜いて、身分に関わらず重用することを勧める。
イ・ゴンジュ 李公柱
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:パク・サンウク〉
奴隷出身の武官で、ソン・ギリュの部下。キム・ジュンの能力を高く評価し、撃毬大会への参加を推薦する。後にキム・ジュンの力で免賤され、キム・ジュンの助力者となる人物。
スボプ
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:カン・シニル〉
キム・ジュンの師匠。幼いキム・ジュンを引き取って父親代わりとして育て、キム・ジュンにとって精神的な支えとなる。師兄のスギとともに、八万大蔵経の制作事業に身を捧げる。
イ・ギュボ 李圭報
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:チョン・ホジン〉
酒と玄琴と詩を好んだ、高麗時代を代表する文人。チェ・チュンホンの右腕で、チェ・ウの執権後も側近として、また朝廷の重鎮として活躍し、数々の外交問題の解決にあたる。
チュンシム
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:キム・ハウン〉
ソンイの侍女。チェ・ヤンベクを一方的に愛していたが、チェ・ヤンベクに傷つけられたことがきっかけで、幸せの絶頂にいたキム・ジュンとウォラに苦痛を与えようと画策する。
キム・ドンミョン 金徳明
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:アン・ビョンギョン〉
チェ・チュンホンの最側近のひとり。巧みな話術でチェ・チュンホンに取り入り、チェ・ヒャンの腹心として挙兵に賛同するが、チェ・ウに捕らえられて同志を裏切ることになる。
イ・ジャンヨン 李蔵用
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:イ・ソクチュン〉
チェ・ヒャンの腹心として挙兵を積極的に扇動するが、チェ・ヒャンが倒された後も、胆力のある人物として罪を免除される。その後は高宗の側近として、王権回復を目指す。
サルタク 撒礼塔
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:イ・ドンシン〉
蒙古軍の総司令官。蒙古の大軍を率いて、二度にわたって高麗に侵略して国土を蹂躙するが、処仁城でキム・ユヌが率いる僧兵の奇襲を受けて、その場で戦死してしまう。
高宗 〈コジョン〉
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:イ・スンヒョ〉
高麗23代王。46年の長期にわたって在位するが、チェ・チュンホンによって擁立されたお飾りの王として、常に武臣政権の顔色をうかがうとともに、蒙古の圧力にも悩まされる。
キム・ギョンソン 金慶孫
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:キム・チョルギ〉
キム・ヤクソンの弟で、将軍としてチェ・ウの側近を務める。亀州城での対蒙古戦や、イ・ヨンニョンの乱鎮圧に功績を挙げる。正義感が強く、マンジョン兄弟から逆恨みされる。
マンジョン 萬宗
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:キム・ヒョク〉
チェ・ウと遊女の間に生まれた庶子の長男。根っからの遊び人で、チュンシムに利用されてウォラの幸せを奪ったために追放されるが、追放された先でも横暴の限りを尽くす。
キム・ユヌ 金允侯
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:パク・ヘス〉
キム・ジュンの兄弟子。僧侶でありながら武術を好み、和尚のスボプからは呆れられている。蒙古との戦いにおいて、処仁城で敵将のサリタイを倒すという偉大な戦功を挙げる。
チョン・アン 鄭晏
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:イ・ギョンヨン〉
チョン氏の弟で、チェ・ウの義弟にあたる人物。文官として、イ・ギュボと共に混乱に陥った朝廷を支える。後に朝廷を辞して都を離れ、大蔵経の再制作事業を積極的に支援する。
カビ
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:チン・ソンギュ〉
キム・ジュンの弟分。労役場でキム・ジュンと出会い、撃毬大会に出場すれば、辛い奴隷の身から脱することができると勧める。キム・ジュンと共に撃毬で生き残り、武官となる。
テ・ジプソン 大集成
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:ノ・ヨングク〉
短気な性格だが兵法に明るく、チェ・ウの右腕として武臣政権の中核を担う人物。後に娘をチェ・ウの後妻として嫁がせて、自らの地位の向上を図るが、チェ・ウに看破される。
チェ・チュンミョン 崔椿命
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:イム・ジョンユン〉
チェ・ヒャンの腹心として、挙兵に賛同した武将。その勇猛さが評価され、チェ・ヒャンが倒された後も重用される。蒙古軍との戦いにおいても、慈州城戦闘などで活躍する。
ホン・ボグォン 洪福源
ホン・ボグォン 洪福源
〈キャスト:イ・ウォンジェ〉
高麗の武将だったが、蒙古に投降し、蒙古軍の先導役として高麗侵攻に一役買う人物。蒙古軍の使者として高麗をたびたび訪れては無理難題を要求し、高麗朝廷の非難を浴びる。

スタッフ

Staff
脚本/イ・ファンギョン

1950年6月20日生まれ。1981年にKBSの短編ドラマで脚本を担当。1983年に東亜日報・新春文芸シナリオ部門に入選して以降、「伝説の故郷」シリーズや「無風地帯」など、時代劇や近代劇で頭角を現す。1996年に時代劇「龍の涙」で大ヒットを飾り、2000年には「太祖王建」で初めて高麗時代の映像化を成功させた。「武神」の構想もこの時に生まれたという。

演出/キム・ジンミン

1972年生まれ。MBC所属の演出家で、イ・ファンギョンとは2004年に「英雄時代」でタッグを組んだことがあり、2005年には「シンドン~高麗中興の功臣~」で高麗時代を描いた時代劇作品を手がけたこともある。その他の主な演出作品に「犬とオオカミの時間」「甘い人生 la Dolce Vita」「ロードナンバーワン」など。夫人は女優のキム・ヨジン。

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